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採用ノウハウ子育て世代採用求人票

「扶養内歓迎」だけでは伝わらない。広島の中小企業が子育て世代に届く求人票を書くコツ

2026年7月29日

「パート・アルバイトの求人を出すと、子育て中の方からの応募が多いはずなのに、思ったより集まらない」というご相談を受けることがあります。話を伺ってみると、求人票には「扶養内勤務歓迎」「時短勤務相談可」といった言葉は入っているものの、それ以上具体的な情報がないケースがほとんどです。子育て世代の求職者は、他の層以上に「実際に自分が働けるかどうか」をシビアに見極めてから応募する傾向があります。今回は、子育て世代に届く求人票を書くためのポイントを整理します。

子育て世代が求人票のどこを見ているか

子育て中の求職者が仕事を探すとき、給与や仕事内容と同じくらい重視するのが「子どもの都合に対応できるかどうか」です。具体的には、勤務時間の融通が利くか、子どもの発熱など急な欠勤にどこまで対応してもらえるか、保育園・学校の送迎時間に間に合う勤務時間かどうかといった点です。これらは面接で聞けば分かる情報ではありますが、求人票の時点でまったく触れられていないと、そもそも応募の候補にすら入らずに見送られてしまいます。

また、通勤時間も重要な判断材料です。「自宅から近い」ことは子育て世代にとって単なる利便性ではなく、急な呼び出しに対応できるかという実務上の条件でもあります。最寄り駅やバス停からの距離、車通勤の可否などは、他の求職者以上に丁寧に書いておく価値があります。

制度は「あるだけ」では伝わらない

多くの企業では、法律で定められた育児・介護休業法に基づく短時間勤務制度(時短勤務)が既に整っています。しかし、求人票に「時短勤務制度あり」と書いてあるだけでは、求職者はその制度が実際にどう運用されているのかまでは分かりません。「何歳まで利用できるのか」「実際に利用している社員がいるのか」「利用しても評価や昇給に影響しないのか」といった実態が伝わって初めて、安心して応募できる材料になります。

なお、2025年4月からは、2歳未満の子を養育するために時短勤務を選んだ従業員に対して、賃金の一部を給付する「育児時短就業給付」の制度も始まっています。こうした公的な後押しの制度がある時期だからこそ、時短勤務を前提とした採用に踏み出しやすい企業も増えています。自社で活用できる制度がある場合は、求人票やヒアリングの場で案内できるよう準備しておくとよいでしょう。

求人票で具体的に書きたいこと

勤務時間の幅を数字で示す

「時短勤務相談可」だけでなく、「9:00〜16:00の間で1日5時間から相談可能」のように、実際に選べる時間の幅を数字で示すことで、求職者は自分の生活と照らし合わせて判断しやすくなります。

急な休みへの対応実績を書く

「お子さんの体調不良によるお休みも相談しやすい環境です」といった一文を添えるだけでも印象は大きく変わります。可能であれば、実際にシフト制でカバーし合う体制があることなど、具体的な仕組みを書くとより伝わりやすくなります。

長期休暇中の勤務調整について触れる

夏休みや春休みなど、学校の長期休暇中は勤務時間の調整が必要になる家庭も多くあります。「長期休暇中の勤務時間相談可」といった一文があるだけで、応募のハードルが下がることがあります。

職場に子育て中の社員がいることを伝える

同じような境遇の社員が実際に働いていることは、何よりの安心材料になります。「子育て中のスタッフも複数名活躍中です」といった一文は、制度の説明以上に説得力を持つことがあります。

避けたい表現

「扶養内歓迎」という表現だけを前面に出すと、勤務時間や収入の上限にばかり焦点が当たり、働き方全体のイメージが伝わりにくくなります。また、実態が伴っていないにもかかわらず「子育てに理解のある職場です」とだけ書いてしまうと、入社後に「思っていたのと違った」というミスマッチにつながりかねません。書く内容は、実際に運用できる範囲に沿ったものにすることが大切です。

求人票を出す前のチェックリスト

よくある質問

Q. 時短勤務者が少ない職場でも、子育て世代向けの求人は出せますか。 出せます。ただし、実態のない表現は避け、「まずはご相談ください」といった形で、面接時に個別にすり合わせる姿勢を示すのが誠実な伝え方です。

Q. パートとアルバイトで書き方は変えるべきですか。 基本的な考え方は同じですが、パート採用では扶養控除や社会保険の加入ラインなど、収入面の希望条件も個人差が大きいため、勤務時間だけでなく収入の目安についても触れておくと、より応募につながりやすくなります。

まとめ

子育て世代の求職者は、給与や仕事内容だけでなく、「自分の生活と両立できるかどうか」を求人票から読み取ろうとしています。制度があることを伝えるだけでなく、実際にどう運用されているのかを具体的に書くことが、応募数を増やす一番の近道です。自社の求人票が、子育て世代の目線で読んで安心できる内容になっているか、この機会に見直してみてください。

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