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採用ノウハウ物流・運送業現場系採用

ドライバー不足がさらに深刻に。広島の運送・物流企業が「2024年問題」後に無料媒体でできる採用の工夫

2026年7月29日

運送・物流業の採用担当の方から、「ドライバー職の求人を出しても、以前より応募が来なくなった」というご相談を受けることが増えています。背景には、2024年4月に適用された時間外労働の上限規制、いわゆる「物流の2024年問題」があります。規制そのものはドライバーの労働環境を改善するためのものですが、結果として一人ひとりが運べる荷量には限りが出て、採用の必要性はむしろ高まっています。今回は、この状況を踏まえて広島・中四国の運送・物流企業が無料媒体でドライバー採用力を高めるための求人票の書き方を整理します。

「2024年問題」で何が変わったのか

働き方改革関連法により、トラックドライバーなど自動車運転の業務にも時間外労働の上限規制が適用されるようになりました。特別条項付きの36協定を結んだ場合でも、時間外労働は年960時間が上限です。あわせて、拘束時間や休息期間に関する改善基準告示も見直され、年間の拘束時間の上限が引き下げられました。物流業界にはこの規制の適用まで5年間の猶予期間が設けられていましたが、2024年3月末でその猶予が終わり、本格的に適用が始まっています。

労働環境の改善という趣旨自体は歓迎すべきものですが、企業側から見ると「これまでと同じ人数では、これまでと同じ量を運べない」という状況が生まれやすく、ドライバーの増員ニーズにつながっています。求人媒体を見ても、運送・物流業のドライバー求人は年々競争が激しくなっている実感を持つ採用担当の方も多いのではないでしょうか。

なぜドライバー採用は無料媒体だけだと苦戦しやすいのか

ドライバー職は他の現場系職種と同様、求職者が「勤務時間」「休日」「給与」といった条件を先に絞り込んでから求人を探す傾向が強い職種です。加えて、同じエリア・同じ免許区分(普通・中型・大型・けん引など)のドライバー求人は近隣の同業他社とも直接競合するため、条件面での見劣りがそのまま応募数の差につながりやすくなります。

さらに、免許の種類や経験年数によって応募できる求職者の母数自体が限られるため、母集団形成の難易度はオフィス系の職種より高くなりがちです。無料媒体だけで十分な応募を集めるには、求人票の書き方でその差を埋める工夫が必要になります。

求人票で押さえておきたいポイント

拘束時間・休日をあいまいにしない

「勤務時間 応相談」といった曖昧な表記は、規制強化後の求職者にとってはむしろ不安要素になります。始業・終業の目安、休憩の取り方、月あたりの休日数、連休の取りやすさなど、具体的な数字で示すことが応募数に直結します。

運行の範囲・積み下ろしの有無を具体的に書く

長距離か近距離か、日帰りか宿泊を伴うか、積み下ろし作業があるかどうかは、ドライバー職の求職者が最も重視する情報の一つです。「エリア内配送のみ」「積み下ろしなし(バース作業)」など、身体的な負担のイメージが伝わる書き方を心がけます。

車両・設備の情報を加える

車両の年式や装備(バックカメラ、AT車の有無など)は、一見細かい情報に見えて、実際には求職者の安心材料になります。特にAT限定免許でも応募できる求人は、その旨を明記するだけで応募対象が広がります。

手当・待遇の見直しを言語化する

2024年問題への対応として、運賃の見直しや待遇改善に取り組んでいる企業も増えています。基本給だけでなく、無事故手当・長距離手当・皆勤手当などを含めた「実際の月収イメージ」を示すことで、他社との比較で選ばれやすくなります。

求人票を出す前のチェックリスト

よくある質問

Q. 未経験者を採用したいのですが、求人票でどう伝えればよいですか。 入社後の研修体制や同乗指導の期間を具体的に書くことをおすすめします。「未経験歓迎」という一文だけでは不安が残るため、「入社後〇週間は先輩ドライバーが同乗」といった具体像を添えると応募につながりやすくなります。

Q. 給与を他社と比較されるのが不安です。どう書けばよいですか。 基本給だけを載せると見劣りする場合でも、各種手当を含めた月収例を示すことで実態に近い印象を伝えられます。数字に根拠のない誇張は避け、実際の支給実績に基づいた表現にすることが大切です。

まとめ

物流の2024年問題は、運送・物流業界にとって労働環境の改善であると同時に、採用競争の激化という側面も持っています。だからこそ、求人票で「働きやすさ」と「待遇」を具体的に言語化できるかどうかが、無料媒体だけで応募を集められるかどうかの分かれ目になります。自社の求人票が求職者の不安に答えられているか、この機会に見直してみてはいかがでしょうか。

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